なみだ日和

オバウェを応援。次があると信じたい人間が自由に好き勝手語ります。

オバウェを終わらせたくないオタクが好き勝手書いた。

燃えた燃えた。ほんとうによく燃えた。


出会いは一年半くらい前のこと。

だらだらと流し見していたLINEの新着アカウントに白っぽい絵が見えて、美麗なイラストに惹かれ登録し調べて行った作品。

B-PROJECT雪広うたこ先生の絵がほんとうに可愛くてかっこよくて。

と、過去に遡るとどうでもよい話を延々としてしまうので省略するとし、Bプロのファンになってから1年ちょい経った頃。

アプリ配信よりも前に飛び込んできた舞台化の発表。

元々2.5自体が好きな自分が飛び跳ねて喜ぶ反面、最早テンプレのようにブーイングが公式に届いて、そこで第一弾の炎がメラメラしていたのを覚えている。

アニメだから良い。舞台化なんてふざけんな。

そういった感情は最もだし、原作ファンの気持ちが萎えるのは至極当然だと思ってるから、というのと。

いくら文句を言ったって決まった企画はその発表の段階で誰が何を言ったって覆る訳がなく。舞台は舞台で楽しめば良いのでは?いやわたしはもう今から楽しみで楽しみで仕方ないですけどね!

なんて。毎日ひっそりと胸を鳴らしていた。

考えてみればあのときの批判は、アニメの中途半端な締め方に加え、いつまでも配信されないアプリ、伝わってこない続報、そのあたりに溜まったヘイトが加わったことによって火の勢いが増していたんだろうけども。

アプリね。アプリ。ほかのソシャゲいろいろ遊んできたゲームユーザーからすると(そうでなくたって)未だにちょっとそれどうなんだい運営さんよ?って感じる面が多々あるから、頑張って頂きたい……のはまた別の機会に話すとして。


縋るものが欲しかった。

浸かるものが、没頭する、「すき」と言える対象が欲しかった。

両足どころか胸元まで浸かっていた2.5次元生ぬるい沼から這い出て背中を向けてから既に数年経っていて、何となく知り得る情報や昔愛でていたキャストたちの動向を友人のRTで見るのみになっていたしばらく。

人生の3分の2好きだと叫んできた某アイドルが解散し、同時にその事務所に抱いた殺意と不信感がどうしても抑えられなくて、正直もうアイドルなんて要らないやと思った。

2次元に癒しを求めた。逃げたんだな、と。うん、わたしは、逃げた。そのとき。確実に。

問題が表面に出てきてからは四方八方から投げられる言葉や情報がとにかく辛くて痛くて泣きたくて、解散する前も後も実際毎日泣き続けていて、もうとことん疲れて、ぐったりで、絶対なんて、確かなものなんて何も無いのだと思い知らされて。

逃げて楽になりたかった。

まったく違うものに触れたかった。

だけど結局はアイドル好きなオタク精神は簡単に曲げられないらしく、加えて2.5に全体力と有り金を捧げ続けた7年間の感覚が久しぶり!なんて手をあげて戻ってきたかのように再来した。

「これだけ大きな作品の舞台化なら一回で終わるなんてしないだろうし、きっと二回三回があるだろう」

と、言ってたね。

疑いもしなかったもの。絶対そうなるって、始まる前から考えていた。

ようやく縋るものができる。とことんすきだと叫べる対象ができる。またあの頃のようにすべてを捧げて通う舞台ができる。

宙ぶらりんな位置じゃなくて、わたしの立ち位置はここだよと宣言することができる。

だから、そう思っていたから、公式にポンポン放られる火の矢も特段気にしなかった。

そんなこと言ってさ、みんな始まったらキャーキャーするんでしょ?

たぶんわたしと同じことを考えていたひと、まだそのタイミングでは多かったのではないだろうか。


それからはもう、燃え続けた。

エゴサも嫌いだし、特定の人物の名前で検索を掛けてもそこに良いことなど落ちていないということは知っていた。

敢えて傷付くことはない。収まるのを待てばいいし、収まらないなら見なければいい。

比較的プライベートで付き合いのある友人としか繋がっていないツイッターでは、ほとんど火種の中心など回ってこない。

自分で探しに行かなかったこともあって、わたしが全容…とも呼べないであろういくつものソレを知ったのは、だいぶ後だった。

知った瞬間ですら、まだ、「あぁまたやってる」としか思わなかった。

可哀想にと、キャストはこうしていつも晒される運命なのね。炎上なんて珍しいことじゃない。日増しに落ち着く。少なくなる。どうにかなる。と。

いやぁ……甘かった。とんでもなかった。

落ち着く?少なくなる?どうにかなるって?

それどころかむしろ逆だ。

日増しにあたりは強くなる。キャストを殴る声は拡声器を使ったかのように大きくなり、粘っこくなり、どうにかなんてなっていなかった。

漏れなく罵詈雑言を浴びるキャスト。あれもこれもと掘り返され蒸し返され、言葉というある意味最大限の鋭利な武器で大勢に殴られ続ける。

あのとき、キャストの彼らはどんな気持ちだったのか。

過去に口にしてしまったことは変えられない。過去に起こしてしまったことも変えられない。

若かったとも、幼かったとも、詰めが甘かったねとも擁護はできるけれど、結果誰かの気持ちを逆なで、傷つけた代償は背負うべきだろう。

だけどそれを背負い、無かったことになんてできなくて、それでも頑張ろうとしたキャストを、板に立つ前から潰してしまおうとしていた言葉もまた、変えられない。

すきなものはすきで、きらいなものはきらい。

相容れないものはある。

どうしたってできないことがある。

舞台に立った14人を愛せたファンも居れば、やっぱりどうしたって許せずに、受け入れられなかった原作ファンだって居るから。

そういう相手に「すきになってよ!」と言えない。無理強いなんてできない。


でも、幕は上がった。

覆らない決定事項。これは仕事で、金銭が関わったビジネスで、今更中止になんてなる訳がない。だから、幕は上がった。

燃え続けていた火は消えることなく、燻って、とも言えないほど未だに高く火の粉を飛ばしていて。

売れないチケット、空いた席。充分な数、とアナウンスされた当日券。

キャストのツイッターにも同じように「当日券」の話があがる。

リストに入れた彼らのツイートを見て、思わずじわりと涙が滲んだ。見なければいいのに、その返信の中に手酷い言葉がたくさん混ざっているのを見付けた。

精一杯稽古した。役に近付こうとした。公演を観たファンなら気付いたであろう、アニメやアプリだけでなく、雑誌、インタビュー、CD。多方面で散りばめられた設定と情報を拾い集めなければ知り得なかった筈のキャラの性格、口調、関係性を、彼らはきちんと手のひらで掬い取っていた。抱えて必死に抱き込んでいた。

どこまでもB-PROJECTであろうと、キタコレ、THRIVE、MooNs、キラキンであろうとした彼らが、まばらに空いた席を見たとき、どう思ったのだろう。

毎日殴られて、蹴られて、嫌にならない人間なんて居ない。辛くない人間なんて居ない。

背負うべきだとは言ったけど、無かったことになんてできないけど、今の努力を認めず過去だけを持ち出すのも、なかなかに寂しいことだと思った。

しんどいんだよ。傷つけようとする言葉って。見るだけでしんどいのに、直接落とされたらどれだけ怖いか、辛いか。


とは言え。何度も繰り返してしつこいけれど、ダメなものはダメ。好きになれないなら仕方ない。合わなかったら、無理をしてまで観ることはないから。認められないのなら一生認めなくても良い。それは自由だ。だから、認めて、すきになって、愛したファンの気持ちも自由だ。みんながみんな、すべて共感できることなんて存在しない。

まぁ、燃え続けてボロボロになったソレは、アプリのときと同様に運営のあれやこれの所為でもあると奥歯ギリギリしたいんだけど、それもまた長くなるので端折るとして。


波は起きていなかった。

足を付けても何も感じない。自分で両足をばたつかせない限り、そこにはほぼ波なんて起きない場所だった。

チケットが取れない。と騒がれる2.5次元舞台が目立つ中、我らがB-PROJECTも違った意味で目立つ形になった。

チケットが売れない。できたらこんなことで騒がれたくはなかったが、ほんとうに売れなかったんだろうなぁ。

無料チケット云々のこともまた運営に殴り込みをしたいくらいなんだけども、それでリピーターになったファンがいるならばとポジティブに考えることにする。というかオバウェはいろいろとポジティブに思考変換しないと、きっと付いていけない。


事実、いまのところ続編は難しい。

結局はチケットの売れ行きが次を決める世界。グッズが売れなければ資金もできない。

大量に積まれた段ボール。有り余ったグッズ。

いやいやこれ奥にしまっておけよこっち側に見せるなよ現場スタッフ何してんのよ、と内心ツッコミを入れながらの物販列。

一階後方の空き、二階の空席。見上げて、すん、と鼻が鳴った。


ステージの上で踊る彼らはところどころが荒削りで、音響の悪さも相まって声が聞こえてこなくて、ダンスもばらばらで、歌も完璧とは程遠くて。

けど、でも。

何回も何回も、何十回何百回と聴いたんだと判る。

声が、喋り方が、頷くリズムが、名前を呼ぶキーが、笑うトーンが、キャラを通しているようだった。声帯借りてきたんじゃないかと錯覚するほどだった。

声優意識し過ぎだ気持ち悪い。そんな感想も見てしまったけど(ね、検索したってあんまり良いことないんだよ。※ブーメラン)B-PROJECTは、オバウェは、そこを完璧に貫いていた。

ステージ上では、公演中では絶対的に「自分」は存在しない。

色は出す。それでも、自分はB-PROJECTのメンバーの1人であり、元々の自分ではない。

随処に垣間見得たその一貫した約束みたいなものが、わたしは嬉しくて嬉しくて、すこし辛くて、ただ、感動した。

キャラを愛しているファンが、「◯◯くんはこんなことしない」と悲しむ要素を出来得る限り削り取っていた。

アドリブであろうと取れる場面ですら、「◯◯くんならこう言うはずだ」と変換できる。納得できる。


(ここから書き足し)

粗探しされそうなので補足しておくが、気力があれば個別に彼のココが良かったって話もくどくどしたい。歌と演技のこと、ダンスのこと、筋肉のこと、目線の動き、指先が辿る軌道、殺陣、褒め称えたい部分は個々それぞれにもっともっとたくさんある。

あーあー、こうした方が良かったのでは?なんてところも勿論。もはや消えかけてる記憶総動員して、少しずつ消化できたら。

(書き足し終わり)


日毎に増していたバッシングと、同じだった。

ちいさくて、とてもちいさくて、始まりで炭になりかけていたソレを掻き集めたキャストたちが、少しずつ、懸命に起こした波だった。

確実に、足に感覚がでてきた。わたしが両足をばたつかせて起こした波ではなく、じわじわとできた波だった。

千秋楽、カテコで泣いた彼を見て、また考えた。

いま、彼はどう思っているのだろう。

彼らはどう思っているのだろう。

辛かった、しんどかった、悲しかった、悔しかった。もう、辞めたいと思ったかも知れない。いっときでも、嫌いになったかも知れない。

それでも笑って、歌い踊って、彼らはB-PROJECTになってくれた。

拍手で迎えられたカーテンコール、彼らに映った景色は、その悲しい感情を払拭できるものだったろうかと。

そうであってほしいと。ニコ生で見つつ、またウルッとした。(涙腺がゆるい。歳には勝てない。)


その波はシアターからライブにしっかりと繋がった。

Liveとして魅せるために組み立てられたセトリ、演出、振り付け、自分を消して自分らしく纏ったキャラクターの色。

すべてがアイドルで、アーティストで、ファンを楽しませようと、喜ばせようと、全力のパフォーマンスをしようと弾ける14人だった。B-PROJECTはそこに居た。

ほんとはぜんぶぶちまけて、泣きたくても、自分は自分ではなく、自分の色を持ったB-PROJECTだからと、精一杯涙を耐えていた。

最初から最後まで、彼らはB-PROJECTだった。

カラフルな波が起きていた。上手に乗りこなすことはできなかったかもしれないけど、ビジネス的な面では100点の花丸を貰えないのだろうけど。

燃えまくった外枠を組み立て直し、ぐずつきかけた内側を必死に守り、萎えて凪いでいた波を頑張って起こしたのは14人それぞれの力だから。

もちろん、力強い社長と取締役、番組で関わったスタッフも、出演者も。

演出家、振付師、音響、スタッフ。これはヤバイぞと焦ってくれたことで起きた波の勢いもあっただろう。

そのどれもに匹敵する力なんて持てないけど、だけど、すきだと叫んでいきたい。

逃げ場所だった。縋りたかった。優しくして欲しかった。

生ぬるい波に浸かれると思った。流れるプールみたいに運んでもらえると甘く見ていた。

それがどうだ、なんならいつ停止するか判らない人工波だ。


事実、いまのところ続編は難しい。と書いたところに追記したい。

もし無人島に吹っ飛ばされるくらいの荒波を起こすことができれば、できていれば、それは変わる。

まだ遅くない。まだ決まってない。

全然売れていなかったチケットが少しずつ捌け始めた。ライブではトレブロが完売した(売り方はともかくね)。円盤の予約の列もたくさん増えた。

まだ遅くない。まだ間に合う。

円盤がどれだけ売れるか。そこが次の波を浴びることができるかどうか。

最終的にはそこだ。世知辛いね。とは言え金が無ければ企画は立てられないし、舞台はできない。

来年春のイベントがラストなんて嫌だ。

まだ諦めない。遅くなんてない。

偉い人に届けるのは張り上げた声だけじゃ足りない。だからオバウェを好きになった皆様、円盤を予約しましょう。予約数は偉い人に届く大きな声になる。発注数は明確な数字として記録される。

あのB-PROJECTが、14人がこれで終わりなんて勿体無い。

ダメなものはダメ。うん、そう言った。違いない。仕方ないよね。

でも敢えて言おう。でっかい声で。

行きたくても行けなかったファンにではなく、前評判や過去のあれこれだけでハナっから批判しかせず突っぱねていたファンに。


え!?

オバウェ観てないの!?

うわぁーーーそれは残念〜〜!!


(◯◯◯◯◯!!!!!)


最後のカッコはあれです、怒られたくないから伏字です。それくらいの気持ちだったよ、っていうね。許して。ほんとにほんとに良かったんだよ、オバウェ。

20年某事務所のアイドル見てきて、2.5次元にも浸かりまくってきて、次第に疲れてしんどくてどうでもいいや、どうせアイドルなんてとしょぼくれていたオタクが、鳥肌立って泣いて奥歯歯ぎしりさせながら先を願いたいと自分勝手なブログ書くくらいには、ほんとにほんとに、ほんとに、素敵なんだよ、オバウェ。